”back number” はどの層にウケているのか?という疑問

花粉襲来。早速、薬をもらいに耳鼻科に行ってきました。

今日はロックバンド ”back number” について、個人的に思っている事を書きたいと思います。

back numberとは?

2011年にメジャーデビューした3人組のバンド。2013年には日本武道館、2014年には横浜アリーナでワンマン公演を行い、最新シングル「ヒロイン」はJR東日本のCMソングに使われ、iTunesランキングでは2週連続で1位を獲得するなど、知名度がグッと上がっててきているバンドです。


back number「ヒロイン」Music Video - YouTube

back numberとの出会い

初めてback number を聴いたのは2ndシングル「花束」。この曲が出た2011年6月は、震災と原発事故による自粛ムードが支配的な時期でした。アーティストやバンドもその影響を受け、震災後のいまどういう歌を歌うべきなのか、という疑問にぶつかっていた時期でもあります。そういった中で被災者に向けた”メッセージソング”のようなものが世の中に溢れていました。

そんな時、どこかでたまたま聴いたのが「花束」でした。自粛ムードの中だったからこそ、ストレートな歌詞が妙に心地よくて、何度もYouTubeの動画を再生していました。


back number - 花束 (Short ver.) - YouTube

この曲をきっかけにテレビ番組での露出も増えて、これから売れてくれるといいなぁと思っていたのですが、それ以降自分から積極的にback numberを聴くことはなくて気づいたら結構時間が経っていました。最近になって前述のシングル「ヒロイン」が小林武史のプロデュースで「JR SKISKI」キャンペーンのCMソングとして使われるニュースがナタリー経由で入ってきて、再び興味を持ったという感じです。

どの層にウケているのか?という疑問

小林武史のプロデュースだから当たり前かとも思ったのですが、「ヒロイン」を聴いたとき、王道っぽい曲だなというのが感想としてありました。だからライブはホールツアーが中心なのかなーと思って調べてみると、ライブハウス公演が多いしフェスへの出演も結構あるし、なんともロックバンド然としています。
それゆえにどの層にウケているのかがよく分かりませんでした。曲としては”マス”を狙っているけれど、ライブはそれと相反するような場所の方が多い。(これは個人的な固定観念によるところが大きいと思うけれど…。)

周りにback number好きを公言する人がいないこともあって疑問は解けそうになかったのですが、ダイノジ大谷さんのコラムを発見してなるほどなぁと思いました。

「ミスチルやスピッツのような国民的バンドを目指せる」ダイノジ大谷が語る、back numberの可能性 - Real Sound|リアルサウンド

 楽曲についての引用。

 音楽的な系譜でいうと、彼らはMr.Childrenスピッツといった王道の歌ものロックバンドを志向しながら、「高嶺の花子さん」や「青い春」「スーパースターになったら」といった楽曲では、TRICERATOPSサカナクションにも通じる4つ打ちダンスロックにも挑戦していて、まさにこれまでの日本のロック/ポップスの“バックナンバー”を継承しつつ、それをちゃんと更新している感じがある。 

ライブについての引用。

ライブバンドとしても、彼らは独特のポジションを築いていると思います。いまのロックバンドにとって、フェスというのは主戦場で、そこでどのように新規のリスナーを獲得していくかは大きな課題です。(中略)そうした状況の中でback numberがステージに出ると、リスナーたちが比較的静かになるので、一見するとそれほど支持を獲得していないように思える。しかし、後からアンケートなどを見ると「back numberがすごく良かった」という声が非常に多い。(中略)それと、back numberはライブハウス上がりだから、実はロックバンドとしてのグルーヴをちゃんと持っていて、リズム隊がしっかりしているのもポイント。

 


back number 初のライブ映像作品「love stories tour 2014〜横浜ラブ ...

この動画の最初の曲が「高嶺の花子さん」、最後が「スーパースターになったら」。確かに盛り上がるロックな楽曲。一方で、その間の2曲「繋いだ手から」「fish」はその反対でポップ。ロック/ポップどっちもいけるからこそ、上のようなライブでの評価に繋がっているんでしょう。

以上のことから考えると、熱狂的なファンはそれほど多くない(もしくはライブ中に激しいモッシュ等が起きないため、ファンから熱狂度が伝わりにくい)けれど、多くのリスナーから良いと思われるタイプのバンドなのかなと思いました。それゆえ特定の層にウケているというのが見えなかったのではないでしょうか。

まとめ

たぶんみんな、back number 好き (適当)

今年中にback numberのライブ見に行きたい。あと私の身近にback numberの熱狂的なファンの方がいたら教えてください。

それでは。