【感想】 ”VIVA LA ROCK 2015” 3日目に行ってきた

GWも残すところあと1日。いかがお過ごしでしょうか。音楽フェス ”VIVA LA ROCK 2015” の3日目に行ってきたのでその感想をまとめます。

”VIVA LA ROCK” とは

VIVA LA ROCKは音楽ジャーナリストである鹿野淳*1さんがプロデュースする音楽フェス。今年で2回目という新しいフェスで、5月にさいたまスーパーアリーナで開催されています。

歴史が浅めなこともあってか、チケットは売り切れにはならず当日券も出ていました。今年は新たにステージが追加される等、まだまだ成長段階にあるフェスといった印象。 

フェスの雑感
  • 出演アーティストについて
    同時期に開催される「ARABAKI」「Japan Jam」「METROCK」と被っているアーティストが多いです。こうなるのは仕方ない事ですが、例えば埼玉出身の若手バンドをブッキングするとか独自性を出せる要素はありそう。集客に結び付くかを考えると難しい話ではありますが…。
  • メインステージ”Star Stage”について
    休みながらライブを見られる「リラックスエリア」があまり利用されていない印象でした。このエリアはスーパーアリーナ400Lvの座席を指していますが、ゆっくり見たい人達の多くは200Lvの座席に座っていました。この辺りはもっと観客が入れば変わるかもしれません。
  • 飲食エリア”VIVA LA GARDEN”について
    このエリアは雰囲気がとても良かったです。昼間は子供たちのフットサルの試合をやっていて親子連れが多かったことも関係しているかもしれません。また無料で見られる”GARDEN STAGE”は良い意味でゆるいステージで、けやきに囲まれていたりシャボン玉が飛んでいたりでゆったりしていました。晴れててよかった…!
各アーティストの感想 (見た順)
  1. Shiggy Jr.
    念願のバンド編成での演奏(過去記事参照)。思ったよりも人が集まっていて驚きました。以前聴いたアコースティックとは違って、かなり盛り上がれる、というか踊れる。新曲の「サマータイムラブ」は初めて聴きましたが、夏のドライブに合いそうなポップな曲でした。30分程度の短いステージにも関わらず密度が濃くてとても良いライブでした。
  2. キュウソネコカミ
    「感覚的に合わなそう」ということであまり聴いたことがなかったのですが、聴かず嫌いはよくないということで見に行ってみました。”学園祭の延長の様に取られそうな危うさ”をはらみつつも、「ファントムバイブレーション」の”スマホはもはや俺の臓器”の歌詞に見られるような今っぽさがウケている理由? 終盤の「DQNなりたい、40代で死にたい」のパフォーマンスはいろんな意味で圧巻でした。
  3. UNISON SQUARE GARDEN
    ライブの始まりでかかるSEが結構気に入ってます。初めに3曲続けて演奏した後で、”新曲やります!”から始まった「シュガーソングとビターステップ」でテンションが最高潮に。この曲を聴くためにビバラロックに来たようなものなので、盛り上がらざるを得ませんでした。後はゆっくり聴こうかと思っていたら、「オリオンをなぞる」「桜のあと」が連続で演奏されて結局最後まで盛り上がってました。
  4. パスピエ
    アー写やPVから”ゴシック”なイメージが先入観としてあったせいで聴いていなかったのですが、昨年末にリリースされた「贅沢ないいわけ」はそんな先入観を打ち消すような爽やかな曲だったので、最近聴くようになったという所です。「贅沢ないいわけ」をはじめ個人的に好きな「とおりゃんせ」や新曲「トキノワ」が聴けたので満足でした。
  5. Base Ball Bear
    来年でメジャーデビュー10周年になるベボベ。MCでは”良い意味で新人感が抜けないバンド”と鹿野さんに評された話をしていました。”確かに結構長いよなー”と思っていたらベボベで初めて聴いた「ELECTRIC SUMMER」が演奏されて、”懐かしー”と思いながらノスタルジーに浸っていました。唯一残念だったのは、自分が聴きたかった「愛はおしゃれじゃない」をリハの時に演奏していたという事実。パスピエ途中で抜ければよかった…のかな?
  6. レキシ
    良くも悪くも通常運転かと思いきや、40分で5曲。通常よりは1曲多くできました。初めてレキシを見た人が多かったようで皆「狩りから稲作へ」「きらきら武士」を楽しみにしていた様子。そろそろこの2曲からは卒業したいよね…と思いました。あと曲数を増やしたことによって、曲のテンポが異様に早かったり、コール&レスポンスのゆとりが無くなったりしていました。レキシの魅力は”良い意味でのゆるさ”だと思うので、それを思うと手放しで良かったと言えるライブではありませんでした。他の曲達も是非聴いて欲しい。
  7. DJダイノジ
    帰り際に少しだけ見ていくつもりだったのですが、tofubeats→Shiggy Jr.ときて楽しくなってしまい半分くらい(1.5h)見てました。「evolution/浜崎あゆみ」の懐かしさがハンパなかった。それからTwitterで流した曲名を挙げてくれるのがすごく有難かったです。途中で音量が小さくなったので帰ってしまったけど、あれは機材の問題なのか近隣への配慮なのかどっちだったんでしょうか。それとも別の問題?
フェスの改善点(要望)

改善してほしい点として、メイン3ステージ間での移動の誘導があります。建物の構造が把握しにくく、ぱっと見ではどこを通ればいいのか分かりませんでした。この原因の一つはAREA MAPにあります。このMAPはイラストとしては見やすいですが、具体的にどの道が通れるかについての記述がありません。加えてライブ終了後の退場規制の際に、それまで通れた道が通れなくなっていたり迂回するよう促されたりするため、混乱は増す一方でした。以上からAREA MAPの改善する必要があると考えます。その他、気になった点を列挙。

  • 200LvスタンドからStar Stageアリーナへの経路
    一部下手側のスタンドを除いてほとんどの場所でアリーナへ降りられないようになっていました。掲示等で明示する必要がありそう。
  • 400Lv全般
    前述したようにリラックスエリア自体に人が少なく、それと関連して”オトミセ”の方も人の流れがあまりないように感じました。動線を明示できれば100Lv/200Lvだけに人が固まらないのでは?

 

それでは、また。

*1:ROCK IN JAPAN FESTIVALの立て役者